震災と結婚

震災のあった3月とそのあとの消費動向というニュースで、震災後に人々の心理に変化が生じ、絆を求める、あるいは家族を持とうという動きの現れとして*震災婚という言葉が造られ、結婚指輪の消費が上向き、婚約指輪が百貨店で売り上げを伸ばしたと報道されていました。これについてはデータのでどころは大手百貨店だという話しでした。他の消費財と一緒にして結婚指輪という特殊なものをひとくくりにして、数字を見て震災後結婚が増えたとか結婚相談所の入会が増えたというふうに結び付けたのは話題づくりの方が先行した記事の脚色だったのではないかという疑念を持っています。すべてのブライダルショップの動向を把握したのではなく、デパートの婚約指輪売り場というほんのジュエリーの一角の消費をあげて、そうしたしるしだと示しているだけにすぎないのではという気持ちになります。

東北の震災でオーダーが増えた婚約指輪など

そもそも結婚指輪というよりも結婚式場が予約で埋まったとか、ウェディングドレスがたくさんレンタルされたという話でもなく、入籍件数が増えたという報道でもなく、ただ結婚指輪が取り上げられていただけでした。

震災の非常事態を体験したり見聞きして不安を抱いたひとたちが、結婚指輪に走ったというのは短絡的なむりやり結び付けたような意図して記事が作られた感じがしています。

震災後に行われた研究でチェルノブイリと比較すると、福島地域では放射性セシウムが生体に移行しにくく、また河口域で凝集・沈殿し易いことを示すという、チェルノブイリ事故と福島の原発からの影響を比較した記事をみつけました。

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