ステルスマーケティングとステルスウェルス

ファッション用語で、たしかステルスウェルスとかウェアリングといった言葉が躍った時期が何年か前にあったのを思い出しました。

ステルス戦闘機というレーダーに映らずに忍びよる見えない戦略的意味合いで使われ、裏地におしゃれしたり、ポケットの内側の縫い目だったり、袖口の処理だったり、表の目立つ部分のポイントになるアクセントとしてのおしゃれではなくて、知る人ぞ知るような内側、中に隠れて簡単には気づかないけれどそこがプロの目利きのまなざしに留まればかなり価値が高いような仕様の服を指していたように記憶しています。

昨日今日のステルスマーケティングという言葉が脚光を浴びましたが、その語源には触れられず、消費者に気づかれないように宣伝広告する手法の是非ばがりが取り沙汰されていました。

消費者が自分の都合のよいようにだけ解釈するから起きてしまうトラブルであって、消費者の特徴が如実に現われているなと感じずにはいられません。消費者というのは、販売側の行き届いた説明さえも自分サイドに都合のよいように解釈して聞く耳をもたないというケースが多々あるために、常識で冷静に考えれば得か損なのかわかるようなことにも手を出してしまうのだと思います。販売者が狡猾なのではなく、消費者も自己中心的なところがあるので注意しなければなりません。

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